提案にあたり、RFP要領記載の「前提条件(表a-1)」を考慮することが必要となる作業手順の例について、下記に記載。
(提案者には、前提条件考慮の際のご参考としていただきたい)
現地作業条件に係わる前提条件 | 対応する作業手順 |
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作業開始予定の2020年におけるプラントの状況として、瓦礫は撤去され、除染も進められているものとする | バリア設置(工法例1、工法例2、工法例3) |
PCV、RPV内部は高線量、高湿度。冷却のための注水により水が滴っている | 参考情報で「PCV内部雰囲気環境(温度、線量率等)」を参照している手順 |
PCV内の水位レベルは2014年現在で測定あるいは推定される水位レベルと同等である | 参考情報で「PCV内部雰囲気環境(温度、線量率等)」を参照している手順 |
水による放射線の遮蔽効果は期待できない | 参考情報で「PCV内部雰囲気環境(温度、線量率等)」を参照している手順 |
重量物を建屋内に設置または搬入して使用する場合は、床等の耐荷重(1.2t/m2)を考慮する <設定根拠>別事業「総合的線量低減計画の策定」で設定した値 |
バリア設置(工法例1、工法例2、工法例3) シールドプラグ取り外し(工法例1、工法例2) PCV側面に開口設置(工法例3) 搬送機材等設置・アクセス(工法例1、工法例2、工法例3) 内部構造物解体・撤去(工法例1、工法例2、工法例3) 収納と収納缶への移送(工法例1、工法例2、工法例3) 機材の撤去(工法例1、工法例2、工法例3) |
PCV、RPV内部は照明がないため視界不良 | 燃料デブリ取出し(工法例1、工法例2、工法例3) |
PCV、RPVの中には内部構造物が密に配置されている | 参考情報で「内部構造概要図」を参照している手順 |
PCV内部の空間線量率は100Gy/hとし、RPV内部の空間線量率は1kGy/hとする <設定根拠>H24.3.27に実施された2号機PCV内雰囲気線量測定で最大値が72.9Sv/hであることを踏まえ、前提条件では100mGy/hと設定した。また、RPV内部は放射化した内部構造物や燃料デブリが存在するため、10倍の1kGy/hと設定した。 |
事前準備(工法例1、工法例2、工法例3) PCV/RPV上蓋取り外し(工法例1、工法例2) PCV側面に開口設置(工法例3) 搬送機材等設置・アクセス(工法例1、工法例2、工法例3) 内部構造物解体・撤去(工法例1、工法例2、工法例3) 燃料デブリ取出し(工法例1、工法例2、工法例3) |
PCV外部の実効線量率は、燃料デブリ取出し時はオペフロを1mSv/h、オペフロ以外の作業エリアを3mSv/h、建屋内の通路を5mSv/hとする <設定根拠>燃料デブリ取出し時には瓦礫は撤去され、除染も進んでいるものとして前提条件を設定した。 |
事前準備(工法例1、工法例2、工法例3) バリア設置(工法例1、工法例2、工法例3) シールドプラグ取り外し(工法例1、工法例2) PCV/RPV上蓋取り外し(工法例1、工法例2) PCV側面に開口設置(工法例3) 搬送機材等設置・アクセス(工法例1、工法例2、工法例3) 内部構造物解体・撤去(工法例1、工法例2、工法例3) |
各階への作業者のアクセス及び遮蔽材や機材の搬入には、原子炉建屋内既設開口やハッチ及び階段を利用するものとし、原則として建屋外壁に新たな開口を設けない。ただし、新規開口部を必要とする場合は、耐震性や放射性物質の漏えい防止について配慮すること。 | バリア設置(工法例1、工法例2、工法例3) |
搬入する機材の大きさは、原則として通路の幅1.2m、高さ3mに適合すること <設定根拠>別事業「総合的線量低減計画の策定」で設定した値 |
バリア設置(工法例1、工法例2、工法例3) シールドプラグ取り外し(工法例1、工法例2) PCV側面に開口設置(工法例3) 搬送機材等設置・アクセス(工法例1、工法例2、工法例3) 内部構造物解体・撤去(工法例1、工法例2、工法例3) 収納と収納缶への移送(工法例1、工法例2、工法例3) 機材の撤去(工法例1、工法例2、工法例3) |
PCV及びRPV内部に蓄積される可能性のある水素ガスについて配慮すること |
事前準備(工法例1、工法例2、工法例3) 燃料デブリ取出し(工法例3) |
燃料デブリ取出し作業開始時には、オペフロに100トン級の天井クレーンが設置済みで、SFP及びDSP内の使用済み燃料や機器は搬出済み <設定根拠>既設天井クレーン相当の定格荷重として設定した。 |
バリア設置(工法例1、工法例2) シールドプラグ取り外し(工法例1、工法例2) PCV/RPV上蓋取り外し(工法例1、工法例2) 搬送機材等設置・アクセス(工法例1、工法例2) 内部構造物解体・撤去(工法例1、工法例2) 収納と収納缶への移送(工法例1、工法例2、工法例3) |
耐震安全性を考慮し、オペフロ等に新規に設置する機材等の総重量は極力少なくする |
バリア設置(工法例1、工法例2、工法例3) 搬送機材等設置・アクセス(工法例1、工法例2、工法例3) |
バウンダリの検討において、オペフロを覆うコンテナには遮蔽機能及び気密機能を期待しない | バリア設置(工法例1、工法例2) |
※SFP:Spent Fuel Pool(使用済み燃料プール)
※DSP:Dryer Separator Pool(機器貯蔵プール)